私の看護師として働いていた頃の話をさせてください。
私は、以前小児科の血液腫瘍内科におりました。いかにも血液に関係しそうな科ですよね。
実際にここでの仕事の内容はかなりシビアです。
抗がん剤治療の副作用で貧血となり、赤血球輸血が必要になった子どものケアをしていました。
子どもは「今日はトマトジュースだね、元気になるんだよ。」と、血液の入ったバッグを指差して言ったりしていました。
輸血が始まると、青白かった顔色が徐々に赤みを帯びてきます。
元気になっていくんですよね。
そのような子供の姿を目の当たりにしていました。
血液が生命や力の根源であるという考え方はとても古くからあったとyいうことは聞いていました。
私は看護師として、臨床の場でのでの経験が重なり血液の大切さを実感する出来事となりました。
街頭で献血センターのスタッフが「何型の血液が足りません!」「献血にご協力お願いいたします!」と呼び掛けている姿を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
そこで疑問に思ったことはありませんか?毎日そんなにたくさんの血液が必要なの?と。
実はこれには理由ががあるのです。
血液は生もの、生きた細胞ですから、輸血用血液には有効期限が存在します。
賞味期限のようなものとイメージ持ってもらえばと思います。
一番短いもので血小板製剤の4日間、赤血球製剤は21日間です。
具体的にこの有効期限を耳にした人は少ないかもしれません。
輸血等に必要な血液を確保するためには、一時期に偏ることがあってはいけません。
継続的に、1日あたりざっくりいうと14,000人!の方に献血にご協力いただく必要があります。
こんなに多くの人の献血が必要だなんて知らなかったですよね。
そんな人が多いと思います。
一方で、一人が1年に献血できる回数には制限があります。
献血ばかりそんな毎日していたら、自分の生命の源がなくなりすぎてしまいます。
ただこれだけは頭の片隅に入れていただきたいのですが、サスティナブルな医療体制を創るには継続的かつ持続的な献血が必要だということです。
献血はSDGs「すべての人に健康と福祉を」への貢献にもつながります。